Aria Pro II  TS-800

こちらは Aria Pro II TS-800 です。
スルーネック構造で、複雑な電装系を搭載しています。

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国産ブランドの四天王と言えば、

グレコ、トーカイ、フェルナンデス、そしてアリア。

しかしながらどうもアリアは人気が無いようです。
それはアリアが他ブランドよりも一足早くコピー・モデルを脱却し、
オリジナル・モデルへとラインナップを移行したからだと思います。

1980年代初期にフェンダー・ジャパンがスタートし、
フェンダーのコピー・モデルの製作にはかなり制限ができました。
グレコは富士弦楽器が製作を担当していましたが、
富士弦楽器がフェンダー・ジャパンを製作することになりましたので、
フェンダーのコピー・モデルは81年で完全撤退しました。

そういった業界の背景があって、アリアは時代の先を見越して
PEシリーズを代表するオリジナル・モデルへといち早くラインナップを変えました。

しかし世間はまだフェンダーやギブソンの顔をしたコピー・モデルに
最大のニーズがありましたので、アリアの人気は下がってしまったのだと思います。

アリアのオリジナル・モデルは
製作側も売れるかどう分からなかったでしょうし、
客側も良いものなのかどうか分からなかったでしょうし、
売る側も買う側も扱いが難しかったことでしょう。

この 「TS-800」 もそんな時代を象徴するモデルのひとつです。
「Tri Sound シリーズ」 というこのオリジナル・モデルは
いくつかのグレードがありましたが TS-800 は上級モデルで、
一見ストラトのようなボディ・シェイプをしながら、
ヘッドの先からボディの下までを一つの材で構成する

 スルーネック構造

これは当時日本に入って来てまだ浅かったアレンビックからヒントを得たものでしょう。
超高級ブランドだったアレンビックの登場は日本の楽器業界にも衝撃だったでしょう。

電装系はこれも当時の B.C.Rich からヒントを得たのでしょう。
ピックアップは純正でディマジオ社製。
タップ・スイッチにフェイズ・アウト・スイッチ。
プリアンプ内臓のアクティブ回路で強力なブースター。
ロータリー・スイッチによって多彩なサウンドを出します。

もう何が何やら分からないぐらい色んな音が出ます。

当時8万円の発売価格のモデルとは思えない情熱です。
今同等のものをオーダーで発注したらかなりの値段になるでしょう。

今回のモデルは比較的きれいでしたが、フレットはそこそこ磨る必要がありました。

当時のアリアの社運を賭けたモデル。
リスペクトの気持ちを込めて一生懸命磨き倒しましたので
とてもきれいに仕上がりました。





こちらは Greco SA-700 1982年。
ES-335 に一時期のみ存在したタップ・スイッチを搭載したモデルです。

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こちらはオーバーホールでお預かりした1本。

これも80年代初期の激動の時代のモデルで、
ミント・コレクション期の初年度でありながら
まだスーパー・リアル期の仕様をしています。

 マニアックな話やな・・・。

しかしながら本当に富士弦楽器の魂を感じる素晴らしい逸品です。

フレットはできるだけ高さを確保したい。
というご要望に応えてギリギリの磨り合わせをしました。

ええ音します!






こちらは Regal RD-3 Triolian 。
ウッド・ボディのリゾネーター・ギターです。

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リーガルのリゾネーター・ギターと言えば、
サウンドホールがFホールでは無く、
普通は丸い

 茶こし

みたいなのが2つ付いているのが特徴ですので、
入荷した当初は、謎だなぁ・・・と首をかしげていたのですが、
調べてみるとFホールも一時期だけ存在していたことが判明しました。

コーンという共振板を持つリゾネーターならではの
コロコロした?音がしてやはりオープン・チューニングでのスライドは
最高に気持ち良いです。

オール金属ボディではないので、軽くて音も小さめで手軽な感じがします。
ネックはオープンEのテンションでもビクともしません。
なかなか強くてグッドです。





こちらは Orville by Gibson J-160E 1991年。

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90年代をあっと言う間に通り過ぎて行った

 Orville ブランド

ギブソンのライセンス生産によりギブソンと同じ顔のモデルを作ることを
唯一許されたブランドでしたが、短命なブランドでした。

ギブソン社の創設者 「Orville Gibson さん」 の下の名前をお借りした訳です。

レギュラーの 「Orville」 と、
ギブソンのピックアップを載せた 「Orville by Gibson」 の2通りがありましたが、
この J-160E はバイ・ギブのみのラインナップだったようです。

何と言ってもジョン・レノンが愛用したことで知られる J-160E ですが、
普通にかっこいいモデルですね。

今では海外でも高い評価を持つ Orville by Gibson。
なかなかのものですよ。





これは National の古いピックギター。

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ナショナルと言っても

 明るいナショナル

ではありません。

このピックギターは年式不明ですが、1950年代の感じがします。
ポットも見たことの無いものが使われていてポット・デイトもありませんが、
50年代らしきオイル・コンデンサーが使われています。

このギターが面白いのは
専用ケーブルをつなぐのですが、ギターとの接続部が袋ナットになっていて、
一度締め込んだら引っ張っても抜けないようになっています。

このギターは私の音楽仲間であるG氏所有のものですが、
その接続部が難儀なことになってしまったようで、預かりました。

こんな面白いケーブルとジャックをバラして修理するのは初めてでしたが、
超シンプルな設計で60年前の浪漫を感じました。

電装は治りましたが、それにしてもネックの反りが強烈でウネウネ過ぎ!

これは見て見ないふりはできません。

もうっ!しゃあないなぁ・・・!  ということで、頼まれてもいませんが、
ヒーターでネック矯正。

うまくいきました。
これでバッチリまたライブで使えます。






■9/22(土) 嵐山 音や
START 19:30 
チャージ 当¥2,500

 妹尾隆一郎&Hal's Blues Band
 雅蕉ふぉーりーバンド
 

 「Hal's Blues Band」
 田中晴之(G) 松本靖志(B) 小川進(D)

 「雅蕉ふぉーりーバンド」
 松尾雅蕉(Vo.) 岡本健一(G) 村田博之(B) 森下隆夫(D) 栗田寛人(G)


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