Greco L-100N

こちらは グレコの L-5CES モデル 「L-100N」 です。
ギブソンの L-5 よりずっとレアなモデルです。

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ギブソンのジャズ・ギターの超大ボスは 「Super 400」 として、
しかし実質その世界を牛耳っているのは 「L-5」 でしょう。(意味不明)

ウェス・モンゴメリーも愛した L-5。
ジャズ・ギターの愛好家であれば、
やっぱり無視できない存在であることに間違いありません。

しかしながら17インチ幅の大きなボディに豪華な装飾を持つ L-5 は
そんなにお気軽に買える代物ではありません。

そんな方のためにこのモデルは存在していたのでしょう。
ちゃんと調べておりませんが、
70年代中期に一時期のみ発売されていたと思います。

製作にコストが掛かる割りに数が売れなかったのか、
発売期間が短く、現在の中古市場でもほとんど見ることはありません。

削り出しの L-200、当時発売価格20万円。
プレスの L-100 当時発売価格10万円。
の2種類あったと思います。

まだコピーの度合いに規制が緩かった時代だけに
ルックス的には見事にそっくりなのが嬉しいです。

お歳を召しているだけにフレットの消耗もそれなりに激しく
ガタガタでしたので磨り合わせは多めにしましたが、
ネックの強度はかなりしっかりしていて、
.012- のフラット・ワウンド弦でテンションをかけてもビクともしません。

この辺りは歳を取っているギターならではの安定感です。

グレコと言えども鳴りもなかなかのものです!
なかなか満足のいく仕上がりになりました。





こちらは Tokai JB-45 OWR 1982年。
よく日焼けしていますが、オリンピック・ホワイトです。

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この JB-45 のヘッドには T を無理やり F に見せたような
初期タイプのトーカイ・ロゴが付いていたはずなのですが、
削り取られてしまったようでありません。

1982年と言えば、フェンダー・ジャパンがスタートした年です。

このベースの最初のオーナーさんは
発売したてのフェンダー・ジャパンの存在に気がついていなかったのか、
新しいモノ好きでは無かったのか、あえてトーカイを選びました。

しかし、その後のフェンダー・ジャパンのすごい普及力で
徐々に憧れの本物 Fender ロゴが普通に見られるようになり、
トーカイのロゴが恥ずかしくなってきて削り取ってしまったのではないでしょうか。


まあ、ホントにどうでもいい話なのですが、
古い楽器をバラして向き合ってみると、その楽器の背景に見える歴史とか
どんなオーナーがどんな風に使ってきたか。とかが
垣間見られて勝手に色々想像してしまうのです。

分かりやすいことだと、ピックガードを外してみて、
前のオーナーさん家は犬を飼っておられたんだなー。とか。


このトーカイの JB-45 はシリーズでは一番低価格の45,000円だったモデルで
当時はそこそこよく売れたんじゃないかな。と思います。
さすがに定評のある初期のトーカイだけに安いモデルでもつくりは大したものです。

ちゃんとセットアップしてやればちゃんと応えてくれます。
なかなかいいベースに仕上がりました。





こちらは Gibson The Paul 1979年。
78年~82年頃のみ発売された変わりダネのレス・ポールです。

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ザ・ポールは全てウォルナット材でできているのが特徴です。
割りに白っぽい材のヘッドに金色のスクリプト・ロゴが貼ってあるので
Gibson の文字が見にくいです。

81年頃からはこの Gibson ロゴが焼きごて風彫り込みになっている
「ファイアー・ブランド」と呼ばれるものになります。

一見、茶色くて地味なザ・ポールですが、
当時 欲を出したギブソンは80年頃からオール・マホガニー材でできた
「The Paul Deluxe」 を出しています。

ザ・ポール・デラックスは シルバー・バーストやゴールド・バースト、
メタリック・レッドやメタリック・ブルーなど、
ギブソンらしからぬド派出なフィニッシュも出していました。

80年代のハードロックが盛んになってきた時代に
何とか便乗しようとしたのが見え見えですね。

こっちは85年ぐらいまであったようです。

しかしながら後のレス・ポール・スタジオとかレス・ポール・ライトとかの
祖先 ひいおじいちゃん的な存在だったのかもしれません。

敬うべきですね!


このザ・ポールは初期のスタイルで、
そこそこよく活躍してきたように思います。

フレットは当時ならではの幅広ジャンボで、磨って角を取るのに苦労しました。

ピックアップはバー・タイプのディマジオ社製 「Power Plus X2N」 が乗ってます。
裏を見るとギターと同じ1979年製。

もちろん純正ではありませんが、
同い年で揃えるなんてなかなか憎いことしてくれますね!

このピックアップ。
単体で欲しい人もおられるのではないですかね~。

どうぞ、ピックアップ買って下さい!
もれなく ザ・ポール本体が付いてきます!





こちらは G&L を代表する L-2000。

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こちらは永く使われていなかったものを復活させるために
オーバーホール&セットアップでお預かりした1本です。

G&L はフェンダー社の創始者であるレオ・フェンダー氏が、
フェンダーを出た後にミュージックマンを経て立ち上げたブランドです。

捨て切れなかったミュージックマンのスタイルを色濃く残しつつも
新たな時代へ果敢に挑戦し続けたレオ氏の魂を感じます。

L-2000 にはミニ・スイッチが3つも付いていて
本体のみで様々なサウンドを出すことができるようになっています。

大きなハムバッカーが乗っているように見えますが、
シングルコイルが2つペアになっている。
と考えた方が良いです。

それをミニ・スイッチで並列にしたり直列にしたりできます。
アクティブとパッシブを切り替えることもできます。

 そんないっぱい要らんがな。

という意見もあるかもしれませんが、
世の中には好きなことしかやらない方ばかりでなく、
何でもやらなくてはならないプロの方もおられます。

そういった方には多彩なサウンド・キャラクターを持つモデルは
道具として便利なのかもしれません。

バッチリ仕上がってオーナーさまにも喜んで頂けました!
これからいっぱい活躍して頂けると嬉しいですね。





こちらは K.Yairi の TC-1E。
左利き用のエレガットです。

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見事に頭が無くなってしまっています・・・。

とてもかわいそうですが、
どんなものでもモノである限り壊れます。

 覆水盆に返らず

壊れてしまったものは仕方ありません。
いくら悔やんでも無かったことにはできません。

それもこのギターと付き合う上での歴史の1ページとして
受け入れれば良いだけのことです。


私が愛用しているエピフォンのカイオラ・カスタム。
茶色い薄型フルアコですが、
あれも実は一度ポッキリ行ってしまっています。

それを超えて更に愛せるようになりましたよ。





ウェスの L-5CES にケーブルがつながっていないことについては
突っ込まないようにして観て下さい。
なかなか面白い映像です!




 

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