YAMAHA Dynamic Guitar No,15

こちらはヤマハの鉄線ギター
ダイナミックギター No,15 1963年製です。

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 「鉄線ギター」

こんなくくりがあること自体ご存知のない方も多いと思います。

現在普通によく見かけるアコースティックギター、
ドレッドノートとか、オーディトリアムとか呼ばれるようなスタイル。
ウェスタンギターとか、フォークギターとか言うものですね。

人類をはじめとする哺乳類が生態系を創り出す前の時代には
地球上を支配していたのは恐竜という爬虫類でした。

と言うとオーバーですが、
今よく見かけるアコギが普通に弾かれる前の時代に
日本のギターの世界を支配していたのが鉄線ギターでした。

今は絶滅してしまったシーラカンスのようですが、
ライトニンのようなマニアックな店には生きた化石として
まだ入ってくることがあります。


日本のギター史を紐解くと、
戦前時代はスペインやフランスのクラシックギターを真似たような
ものが作られていたようですが、当時は製作ノウハウや十分な設備も無く、
それほど完成度の高いギターを生み出すことは難しかったことでしょう。

スチール弦を張れるような強度の高いギターを作るのは難しく、
ガット弦のクラシックギターを中心にバイオリンやマンドリンなどが
小さな個人工房などでたくさん製作されました。

ギターと言えるものが確立したのは、
やはり戦後にGHQの支配下におかれた日本にアメリカの文化が
たくさん入ってくるようになってからです。

日本でギターを最も古くから工場の設備を持って製作していたのは
「鈴木バイオリン」や「全音ギター」、「春日楽器」などです。
1940年代(昭和20年代)です。

それらのギター工場が製作していたのが、
クラシックギターのデザインのまま強度を上げてスチール弦を張って使う
鉄線ギターでした。

古い古い鉄線ギターのボディ内のラベルを見ると
「MADE IN OCCUPIED JAPAN」 と記されていることがあります。
これはGHQが義務づけた輸出品表示で、
占領国日本で製作されたものという意味なんだそうです。
当時はギターに限らず、これが書いてないと輸出はできなかったそうです。

そんな時代を乗り超えて、
ヤマハ(当時は日本楽器)が初めて鉄線ギターの試作品を完成させたのが
1952年(昭和27年)です。

 ダイナミックギター

というかっこいいネーミングでヤマハは鉄線ギターを
シリーズ化して売り出すことになったのです。


今回のダイナミックギター 「No,15」 は
1963年に天竜楽器という工場が製作したモデルです。

ダイナミックギターには 「No,○○」 のように品番が番号になっています。
基本的に数字が大きいほど高級機種になっていますが、
初期の「No,8」や、後の60年代に登場した「No,80」は
サウンドホールのロゼッタ周囲はもちろん、ボディ周囲にも
非常に美しい螺鈿(らでん)細工(貝の装飾)が施されていて、
一目見るだけで凄まじいオーラを放っています。

ライトニンにも過去に何本か入荷したことがありますが、
実際に手にした時は感動しました!

この 「No,15」!
実はちょっと珍しいモデルで当時の輸出モデルです!
これはめったにお目にかかれません!

と嬉しそうに言ったものの、
ダイナミックギター自体が生きた化石みたいなものですから
その中で珍しいだの何だの言ってもマニアック過ぎて分かりませんね。

ギター狂の変人ぶりを公に露呈させ過ぎるのも何ですから
もうこの辺で止めておきます・・・。


でもこれだけは言わせて下さい。

 ダイナミックギター、めっちゃ鳴るがな!

ネックはさすがに経年で元起きした上にグネグネでしたので、
ネック・アイロンヒーターでばっちりシワを伸ばしました。

なかなか良いコンディションになりました!





こちらは Fender Custom Shop '56 Stratocaster です。
さすがに良い材が採用されています。

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さっきまで戦後の日本、昭和の鉄線ギターの話をしていて何ですが、
今度はフェンダーのカスタム・ショップです!

くそ~っ!
急にアメリカ・フェンダーがGHQに見えてきた!


まあ、個人的な感情はさておき、
フェンダーのカスタム・ショップが製作するギターはさすがに

 一流のギター

に間違いありません。

フェンダーはエレキギターの世界では王様と言っても良いブランドです。

将棋に例えれば、(なぜ将棋?)
王将のフェンダーの周りには傘下に置かれるブランドが護っています。
金には老舗ブランドのグレッチ。銀にも老舗ギルド。
怒らせると金切り声を上げ、長髪を振り乱して襲うジャクソンやシャーベル(?)。
先が尖っているから怖い!
アコギのタコマや、横からサポートするビグスビーもいる。

対して相手の玉将は天下のギブソン。
もちろんそばにはエピフォン。
そして飛車、角にはスタインバーガーとヴァレーアーツ。
クレイマーやドブロ、ドラムのスリンガーランドもいる。

何のこっちゃ!


フェンダーのカスタムショップの話でしたね・・・。

「フェンダー・カスタムショップ」 は王様ブランドであるフェンダーの中でも
マスター・ビルダーと呼ばれる一流の製作技術を持つ職人を中心した
特別な部署です。

マスター・ビルダー自体が有名作家のようで、
マーク・ケンドリック氏や、惜しくも亡くなってしまったジョン・イングリッシュ氏など
ギター・ビルダー界においては大変著名です。


この '56 Stratocaster はタイムマシーン・シリーズの「NOS」のモデルです。
「NOS」 は 「New Old Stock」 の略で、1956年当時に製作されたギターを
タイムマシーンで現代に持って来た!

・・・ぐらいそのままだ! というシリーズです。

使い倒してヴィンテージの貫禄が! ・・・でも実は新品!
というシリーズは 「レリック」 といいます。


普通のレギュラー・ラインのストラトキャスターと何が違うのか?
よく分からない方も多いかもしれません。

そりゃ、色々違うのですが、
あえて1つだけ言え!と言われたら・・・

 使こてる木が全然ちゃう!

これやと思います。

でもこれだけは言わせて下さい。

 カスタムショップ、めっちゃ鳴るがな!





これは Martin DXM。

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何があったのかは分かりませんが、大事故に遭ってしまった模様。
ボディ・サイドが大きく破損してしまっています。
トップもベロ~ンと剥がれています。

単板構造だけに大きな衝撃が加わると簡単に割れてしまいます。

この怪我は整形外科的手術が必要。
しばらくギブスで固定して入院です・・・。

安静にしてもらうしかありません。

まだ若いギターなのに・・・。
まあ若いからこそ無茶もして怪我をするものですね。


私は大学生の頃、4年間に3回入院生活を送った経験があります。

1回目は深夜に50ccバイクで快調に走ったまま眠ってしまい、
そのまま側溝に落ちて足の骨を折りました。

2回目は学生ならではの大酒飲みコンパで急性すい臓炎で
えらいことになりました。

3回目は渋滞中の車列の横を50ccバイクで走っていたら
車1台分空いたところから対向車が曲がって来て吹っ飛ばされました。
また足の骨を折りました。

いずれもなった瞬間、ああ・・・もう死ぬのか・・・と脳裏をよぎりましたが、
今もこうして元気に生きております。

このマーチン君もまだまだ元気に生きて行ってくれるはずです。





こちらは Ibanez GB10 ジョージ・ベンソン・モデルです。

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小さなフルアコで有名なジョージ・ベンソン・モデルですが、
私は昔ジャズ・フェスティバルのアルバイトに行ったときに見た
ジョージ・ベンソンの革靴の大きさを忘れません。

 こんなデカい革靴 見たことない!

その革靴はちょうどこの GB10 と同じぐらいありました。(嘘)

しかし靴とギターの大きさのバランスが合っていないことは確かです。
こんなデカい足の人がこんな小さいギターを弾くなんて!
と驚きました。


しかし GB10 はたくさん見てきていますが、
近年ものは指板ハイ・ポジションに 「GEORGE BENSON」 のインレイが
無くなっているのですね。

純正ケースも赤茶色から黒になっています。

まあ、それはどうでも良い話ですね。


GB の特徴は何と言っても画像を観てお分かりのように
ボディにピックアップを付ける穴が無いことです。

フローティング方式と言って、
ピックアップは指板エンドとピックガードに取り付けます。

GB は厳密にはフルアコでは無く、ピックアップを付けたピックギターです。
ですので通常のフルアコとは生鳴りが全く異なります。

ネックの強度が非常に強いことも特筆すべきです。

他にも様々な特徴がありますが説明は商品のページにします。

でもこれだけは言わせて下さい。

 ジョージ・ベンソン、めっちゃ鳴るがな!

もうええちゅうねん・・・。





こちらは Campbell のプレシジョンベース CTB-87 です。
知る人ぞ知るキャンベルです!

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「キャンベル」 というブランドを知る人は少ないでしょう。

おお~っ!キャンベルやて!ええやんか~!
という反応の方は 楽器マニア道 師範代です。

「Campbell」 は宝商(株)が1978年に発売したブランドです。

手元の資料によると、

完全プロ志向のスペックが話題を呼んだ。
ラインナップはフェンダー系STタイプ3機種と、PBタイプ1機種の4モデル。
(極端に少ないラインナップ!)

そのどれもが完成度の高さで定評があった。
STモデルはCRL5段スイッチを採用。
USAクルーソン・ペグを採用。

このブランドの特徴は
ブラス削り出しナットにブラス削り出しブリッジ。
コントロール・ノブもストリング・ガイドもブラス削り出しだ!

まさに真鍮好きにはたまらない仕様です!
・・・ってそんな人いるのかな?

プレベ・モデルはシースルーのブルーとレッドの2種類があったようです。

配線がショートしていてブーブーと凄まじいノイズを発しておりましたが、
ばっちり大人しくさせました。

近日デビューします!





今回はデカい足のジョージ・ベンソンの演奏をお楽しみください~。



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