栄光の80年代

こちらはリッケンバッカーのベース 「4001」。
1980年代のデザイン・センスが独特です。

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リッケンバッカーと言えば
やはりビートルズのメンバーがこぞって愛用したことで有名ですので
リバプール・サウンドのイメージが強いですね。

ジョン・レノンは超小型の 「325」。
ジョージ・ハリスンは 「360」。
そしてポール・マッカートニーは この 「4001」。

しかし、リッケンバッカーの歴史を紐解けば
ビートルズなんて歴史の1ページに過ぎません。

誕生は1931年。
リゾネーター・ギターのナショナルのジョージ・ビーチャムさんが
リッケンバッカーの種を蒔き、
翌32年には世界初のエレキギターとして知られる
「フライングパン」の商品化に成功!

この 「フライングパン」 は本当にフライパンみたいな形をしています。
今のギターのイメージではなく、まだラップスティールギターの時代でした。

当時のギターはアルミやアルマイトで出来ていて、
ブランドのスタート時に創始者の一人であったアドルフ・リッケンバッカーさんが、
金型工場をしていたことからフライングパンも生まれたそうです。

ちなみにリッケンバッカーはアメリカのブランドですが、
アドルフ・リッケンバッカーさんは名前のイメージ通りドイツ系の方です。

1950年代にはフェンダーの販売代理店に買収されたことで、
フェンダーとも関係の深いブランドです。
リッケンバッカーにいた職人がフェンダーに移籍した後に
オール・ローズ・テレキャスターやコロナドを製作しています。

モズライトのセミ・モズレーも一時在籍していて
変テコなギターを勝手に作ったりしたことでクビになったそうですが、
そのお蔭でモズライトが誕生し、ベンチャーズも活躍し、
パイプラインもヒットしたという訳ですね。


今回 オーバーホール&セットアップでお預かりしたこの 「4001」。
ポット・デイトから1983年製。

どことなくリッケンバッカーのトラディショナルなスタイルとは異なります。

よく見るとヘッドのロッドカバーが

 黒い背景に白い文字。

これだけでも永年の伝統イメージをはねのけるには十分なのですが、
ペグやブリッジ、ピックガードなどハードウェアも黒で統一。
おまけにネック&ボディのバインディングも黒。

伝統を重んじる保守派の皆さんの意見では

 こんなのリッケンっぽくないゼ・・・。

とおっしゃるかもしれませんが、
これこそ激動の1980年代の波に乗るべく改革を推し進めた表れです。

ギブソンだって、フェンダーだって変テコなモデルをたくさん産み出した時期。
ナイトホークとか、リードII とか思い当たりますよね。

みんな新たな道を模索し、うまくいかず、苦悩しながらも
希望を持って立ち上がった時期なのではなかろうか。

いつの時代も 「出る杭は打たれる」 で、
これらはいずれも長続きをすることはなく、80年代を駆け抜けていったモノ達で、
今ではまるで炭鉱の軍艦島のようにかつての面影を残すのみですが、
あの時代には確かに輝いていたモノたちです。

 素晴らしいとは思いませんかっ!

杭は打たれてもいいじゃないか!
そうして新しい文化が芽生え、根付くのだ。
やがて育った大輪の花に我々はその恩恵を被るのだぁっ!

おおっ!何だか朝っぱらからテンションが上ってきたゾ!

とりあえず、娘も起きてきたので一緒に朝ごはんを食べて
それから・・・

 眠るぞ!


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こちらは1986年のカタログ。
5弦や8弦のベースまでありました。

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